2021年7月15日、韓国・朝鮮日報によると、アフリカ海域で韓国船舶保護の任務を遂行した 海軍清海(チョンヘ)部隊第34陣の駆逐艦「文武大王」(4400トン級)の乗組員6人が新型コロナウイルスに感染し、
感染が疑われる症状が出ている乗組員も80人に上ることが分かった。
同駆逐艦には約300人が乗船しているが、1人もワクチン接種を受けていなかったという。
記事によると、清海部隊第34陣は2月にソマリア沖のアデン湾に派遣され、来月初めに交代を控えていた。
今月2日に風邪の症状の患者が発生したが、軍はコロナ感染の検査を実施せず、風邪薬のみを与えた。10日には多数の兵士が風邪の症状を訴えたため、
約40人に精度の劣る簡易検査を実施したところ、いずれも陰性だった。
ところが13日になり、6人のサンプルを隣接国に送りPCR検査を依頼したところ全員、陽性だったという。
幹部1名は重症で肺炎の症状が出ており、14日に現地の病院に移された。
政府関係者によると「状態はかなり良くない」というが、この幹部が新型コロナに感染しているかどうかは確定していない。
合同参謀本部は「乗組員約300人のうち約80人に症状が出たため、集団隔離し、PCR検査を実施した」とコメントしている。
結果はまだ出ていないが、かなりの人数が感染している可能性があるとしている。残りの乗組員についても、
一両日中に全員、検査を行う方針だという。また、合同参謀本部は事実上、作戦を中断しており、
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が防疫と医療の人材と装備を迅速に現地に派遣するよう命じたという。
最初に風邪の症状が出た乗組員を確認してから10日以上、対応をしなかったことに対する批判の声が上がっている。
軍は「感染者と症状のある者は艦内の別途施設に隔離している」と説明しているが、艦内の環境上、
「1人1室」隔離は不可能なため集団隔離となっている。症状のある者が検査を受けられないまま1カ所に集まっているため、感染拡大の可能性が指摘されている。
また、「世界中で新型コロナが猛威を振るう中、韓国軍は危険地域に派兵する兵士の安全を軽視していた」との批判も出ているという。
軍は2月の派遣前に全乗組員のPCR検査を実施しており、全員が陰性だったため、外部と隔離される艦艇の特性上、安心していたという。
しかし「現地に停泊し物資を受け取る際などにウイルスが持ち込まれる可能性については、深刻に考慮していなかったようだ」と記事は指摘している。
「文武大王」は先月28日から今月1日まで、寄港地に接岸していた。
ある政界関係者は「韓国は開発途上国でもないのに、派遣部隊のワクチン接種を計画しなかったのは軍上層部の職務怠慢だ」と批判しているが、
軍関係者は「ワクチン輸送や接種後の副反応対策などの策定が容易ではなかった」とコメントしているという。
続く
感染が疑われる症状が出ている乗組員も80人に上ることが分かった。
同駆逐艦には約300人が乗船しているが、1人もワクチン接種を受けていなかったという。
記事によると、清海部隊第34陣は2月にソマリア沖のアデン湾に派遣され、来月初めに交代を控えていた。
今月2日に風邪の症状の患者が発生したが、軍はコロナ感染の検査を実施せず、風邪薬のみを与えた。10日には多数の兵士が風邪の症状を訴えたため、
約40人に精度の劣る簡易検査を実施したところ、いずれも陰性だった。
ところが13日になり、6人のサンプルを隣接国に送りPCR検査を依頼したところ全員、陽性だったという。
幹部1名は重症で肺炎の症状が出ており、14日に現地の病院に移された。
政府関係者によると「状態はかなり良くない」というが、この幹部が新型コロナに感染しているかどうかは確定していない。
合同参謀本部は「乗組員約300人のうち約80人に症状が出たため、集団隔離し、PCR検査を実施した」とコメントしている。
結果はまだ出ていないが、かなりの人数が感染している可能性があるとしている。残りの乗組員についても、
一両日中に全員、検査を行う方針だという。また、合同参謀本部は事実上、作戦を中断しており、
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が防疫と医療の人材と装備を迅速に現地に派遣するよう命じたという。
最初に風邪の症状が出た乗組員を確認してから10日以上、対応をしなかったことに対する批判の声が上がっている。
軍は「感染者と症状のある者は艦内の別途施設に隔離している」と説明しているが、艦内の環境上、
「1人1室」隔離は不可能なため集団隔離となっている。症状のある者が検査を受けられないまま1カ所に集まっているため、感染拡大の可能性が指摘されている。
また、「世界中で新型コロナが猛威を振るう中、韓国軍は危険地域に派兵する兵士の安全を軽視していた」との批判も出ているという。
軍は2月の派遣前に全乗組員のPCR検査を実施しており、全員が陰性だったため、外部と隔離される艦艇の特性上、安心していたという。
しかし「現地に停泊し物資を受け取る際などにウイルスが持ち込まれる可能性については、深刻に考慮していなかったようだ」と記事は指摘している。
「文武大王」は先月28日から今月1日まで、寄港地に接岸していた。
ある政界関係者は「韓国は開発途上国でもないのに、派遣部隊のワクチン接種を計画しなかったのは軍上層部の職務怠慢だ」と批判しているが、
軍関係者は「ワクチン輸送や接種後の副反応対策などの策定が容易ではなかった」とコメントしているという。
続く